小児外科で治療する病気

副耳

耳の穴の前やほほに皮膚におおわれたイボ状のできものがある生まれつきの病気です。片方の耳の前に一個だけあることがほとんどですが、時には両方にあったり複数個ある場合もあります。また顔以外に首あたりに見られることがあります。大きさも様々でゴマ粒程度のものからかなり大きなダイズ大のものまであります。

出生1000人中15人程度にみられるとされておりそれほどめずらしい病気ではありません。お母さんのお腹のなかで赤ちゃんの耳ができていく過程で生じる病気ですので、耳介(じかい)の変形など耳そのものの病気をともなうこともあります。軟かくてぷよぷよしている場合は、皮膚だけがイボ状になっていますが、イポの中に硬いしこりがふれるときは軟骨(なんこつ)が入り込んでいることがあります。

副耳による症状はほとんどありませんが、根っこの部分に湿しんができやすくなったりすることはあります。副耳は顔や首にできるため目立ちますので、ご両親や本人の希望により美容的な理由で治療されることがほとんどです。治療は外科的な方法が必要で、糸で結ぶ方法(けっさつ術)と切り取る方法(切除術)があります。けっさつ術は、副耳が小さいものや軟骨を含まないものに対して行われ、普通は生まれて早い時期にナイロン糸で副耳の根元のところをしばります。けっさつによって完全に血液の流れが絶たれると壊死(えし)となって1~2週間で自然にとれます。軟骨を含む場合はけっさつしてもイボの根元が残ることがあり、軟骨を含めて副耳を切り取る方法(切除術)が必要です。またときに副耳の中の軟骨が、耳の軟骨と深いところでつながっていることもありますので、その場合も軟骨の切除が必要です。けっさつ術は麻酔は必要ありませんが、切除術では全身麻酔が必要です。手術は急いでする必要はありませんので、ふつう全身麻酔が容易になる月齢(年齢)まで待って手術が行われます。もし耳介の変形などがある場合には同時に手術が可能なこともあります。

結紮術でも切除術でもわずかな傷跡は残りますが、ほとんど目立たなくなります。

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